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騙されていませんか?あなたが知らないオーガニックシャンプーの真実

新鮮な野菜

最近流行りのオーガニックシャンプー、あなたはもう使われましたか?

天然、無添加、ボタニカル、ナチュラルなど、「オーガニック」と似た言葉は他にもありますが、
「なんとなく良さそう。」
「こっちのほうが肌に優しくて安全そう。」

そんなイメージを思い浮かべながら、手に取った方も多いのではないでしょうか。

そのようにイメージしたあなたは、まさに企業の“オーガニック商法”の術中にハマっていると言えます。

実は、一般的に流通しているオーガニックシャンプーは、完全なオーガニックではありません。
更に踏み込んで言うと、そもそもシャンプーがオーガニックかどうかなんて、その安全性や品質においては全く関係ないのです!

どういうことか。なぜ存在しない、オーガニックでは無い、と言えるのか。
なぜシャンプーにオーガニックなど関係無いのか、わかりやすく解説していきます。

目次

1.そもそも「オーガニック」とは?

オーガニックシャンプーの話の前に、そもそも「オーガニック」とは何かという話をします。
簡単に言うと、有機栽培の農法のことをいいます。

ORGANIC(オーガニック)を訳してみると、「有機」や「有機栽培」となります。
「化学合成農薬や化学肥料に頼らず、土壌の持つ力を活かして環境への負荷をできる限り少なくする農法。」です。

一般社団法人オーガニック認証センター – より

つまり「オーガニック」とは「農法」のことを言うので、シャンプーにオーガニックとネーミングされているのは、そもそもおかしな話なのです。

ですが大半の方が、オーガニック認証、有機JASなど、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
これは簡単に言うと、禁止された農薬を使っていないかなど、一定の基準をクリアした農作物に与えられる認定ですが、その対象は「農作物」のみ、シャンプーや化粧品に与えられるものではありません。

ちなみに、オーガニック=無農薬と誤解されている方もおられますが、有機肥料など有機JAS規格の農薬は使うことができます。

2.「オーガニック」=「安全」とは限らない!

YESかNOかの看板

オーガニック=安全、と思っている方も多いと思います。しかしそれは間違いです。

多くの消費者は「オーガニック」を安全や健康と結びつけて考えていますが、オーガニックの定義は「環境へ与える負荷の少ない農法で育てられた農産物」であり、人体への安全性や健康への効果などは一切定義されていません。

日本オーガニック協会でも安全性についてははっきり定義されていません。

多くの人は「化学農薬や化成肥料を使わないで、食品の安全性を高めること」と答えるでしょうか? 
しかし残念ながら、食品の安全性というのは、オーガニックの目的ではなく結果に過ぎないのです。
オーガニックに何を求めるか? それは人それそれ、「安全」「健康」「美味しい」「綺麗」などなど、どのように考えてもいい。でも忘れてならないのは、私たち人間は微生物や植物がいなければ生きていけないという事実です。

日本オーガニック&ナチュラルフーズ協会 – より

「オーガニック」=「安全」、というイメージはあくまで、私達消費者、ひいてはメーカーによって創られたイメージなのです。

3.日本にはオーガニックシャンプーを認定する機関がない!

オーガニック認証が農作物のみに与えられるものなら、シャンプーにおける「オーガニック」とはどういう意味なのでしょうか。
それはつまり、「オーガニック(有機栽培)でつくられた植物のみを原料としたシャンプーである」ということです。

ですが実際、日本のドラッグストアなどで市販されている、ほぼ全てのオーガニックシャンプー(と言われているもの)は、「オーガニック(有機栽培)で作られた植物成分配合のシャンプー」となっています。

強調しておきたいのが、『配合の』という部分です。
『配合の』とはつまり、全部合成化学成分で出来たシャンプーに、1滴だけ有機栽培で作られた植物エキスを配合しただけでも、『配合』となるのです。

そして日本の法律ではそのような、いわば『なんちゃってオーガニックシャンプー』でも「オーガニックシャンプーです」、と言って販売できてしまうのが実情なのです。
実際オーガニック成分はほんのわずかしか入っていない商品もあります。

というのも実は、「そのシャンプーにオーガニック成分が配合されて作られたシャンプーかどうか」、を認定する規定や、機関が日本にはありません。
多くはメーカーが自社基準を設けて、その基準に従ってオーガニックシャンプーと謳っているだけなのです。

中には海外のオーガニックコスメ認証機関の認証を受けているものもありますが、海外の認証機関の間でも認証基準はバラバラであり、一部の合成成分の使用が認められているものさえあります(コスモス認証など)。

4.シャンプーがオーガニックかどうかと品質には関係がない

汗のイラストが出ている手

ここまで、
「そもそも『オーガニック』という言葉、は安全や健康を目的として言われているものではない」
「シャンプーに『オーガニック』などの名前がついていても本当にオーガニックかどうかは疑わしい」
ことを言ってきました。

仮に、本当に、
「オーガニック(有機栽培)でつくられた植物のみを原料としたシャンプーがある」としましょう。(ヨーロッパ等のオーガニックコスメ認証機関ではこのようなシャンプーが認証基準となります。)

だとしても、その原料の植物がオーガニック(有機栽培)かどうかは品質に全くといっていいほど関係ないでしょう。

例えば想像していただきたいのですが、シャンプーの洗浄成分で使われる「ラウレス硫酸ナトリウム」は石油やヤシ油を原料として作られますが、そのヤシ油を作るためのヤシがオーガニック(有機栽培)かどうかなんて、洗浄力に関係があるでしょうか?
シャンプーに香りをつけるためのラベンダーがオーガニック(有機栽培)かどうかでその香りに差が生まれるでしょうか?

どんな植物も、すりつぶしたり絞ったりしたものをそのまま配合してシャンプーに混ぜるわけではないので、原料として配合する以上、純度を高めたりするために必ず精製などの科学的工程を踏むわけです。
その過程において、その植物がオーガニック(有機栽培)かどうかで、抽出される成分に違いがあるようには到底思えないのです。

オーガニックシャンプーを選んでいる方は本当に、
「そのシャンプーの原料となる植物が有機栽培でできたものなのか?」を気にして選んでいると思いますか?

私はメーカーのミスリードが大いに含まれているものだと感じます。

5.「天然由来成分」と「オーガニック」を混同していないか?

そのようなミスリードがうまれた理由は「”天然由来成分”と”オーガニック”が混同されている」ことが原因の一つではないかと思います。

「天然由来成分」の「天然」とはつまり植物などのこと。
これはそのままイメージなのでわかりやすいのですが、その植物が「オーガニック(有機栽培)」かどうかはまた別の話なのです。

つまり消費者が本当に気にしているのは、
「そのシャンプーの原料となる植物が有機栽培でできたものなのか?」ではなく、

「そのシャンプーの原料は植物などの自然由来のものなのかどうか?」だと思うのです。

※実は「シャンプーの原料が植物などの自然由来のものかどうか」もシャンプーを選ぶ上では気にしなくていい上、ここにもメーカーのミスリードがあるのですが、気になる方はこちらもご覧ください。

6.ではどんなシャンプーを選べばよいか

シャンプーでいちばん大事なのは「オーガニックかそうでないか」ではなく、「洗浄成分に何が使われているか」です。

シャンプーの成分割合は、水が50~70%、界面活性剤(洗浄成分)が20~30%、その他の成分が10%かそれ以下となっており、シャンプーの品質を一番左右するのは界面活性剤(洗浄成分)だということがわかります。

あくまでシャンプーを選ぶ時は、名前やCMに惑わされず、洗浄成分に何が使われているかで判断するのがよいでしょう。
情報社会の昨今、洗浄成分はインターネットで簡単に調べることができます。

「商品の裏面を見ても、たくさん成分が載っていてどれが洗浄成分かわからない」
そういう場合は、成分表示の上から5個程度調べてみましょう。成分表示は上から成分として含まれている量が多い順に載っています。
シャンプーの場合、水の次に数種類の洗浄成分が載っていることがほとんどです。

当店では、洗浄成分に特許を取得した、非常に低刺激で安心安全なお酢系シャンプー、『バーデンスシャンプー』を使用しています。

正しい知識を身に着け、CMやネーミングのイメージに捕われず、ご自身にあったシャンプーを選びましょう。
よろしければこちらの参考動画もご覧ください。

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